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ビールっ!

2011年06月12日
神戸に来た、もうひとつの目的。それは…

ビールっ!

…そんなのどこでも呑めるじゃん。そうお思いの方も見えるでしょう。
しかし、このビールなかなか取り扱ってる店が無いんです。…そのジャンルとは、

『リアルエール』

リアルエールとは伝統的な原料から醸造され、最終的に提供される容器の中で
二次発酵によってコンディショニングされ、炭酸ガスなどを入れず注がれるビールです。
酵母が生きており、純粋な意味での『生ビール』になります。

…うー、のみてぇー。

てな訳で、やってきました『Beer Cafe Barley(ビアカフェ・バーレイ)』さん。

落ち着いた雰囲気の店なんですが、先客でいっぱい…。
しまった、予約しておけば良かったな。まぁ、色々予定あったし、
予約してもうまく時間合わせられなかっただろうからしゃーないか。

お店のマスターから、空いたら連絡してもらえるようになったので少しそこらを散策。
この待っている時間によって、ビールがさらに美味しく呑めるよう
酒の神ディオニューソスに祈ろう。

しばらくすると連絡があり早足でお店へ。
カウンターに座り、辺りを見回す。

…うわーすげー。たくさん、たくさんビールがあるー。

このお店では世界のビールを常時100種以上取り揃えているそうです。
それでは早速『よなよなリアルエール』いっきマース。


◇よなよなリアルエール  “Yona Yona” Real Ale

さてさて、きたぞきたぞ。ではでは頂きます!

………うっま!

…うわーなんだよーこれ、でーれうめーんだけど。
香りが良く、苦味もいやらしくなく、コクがある。落ち着いてゆっくり味わうビールだな。



焼きソーセージ、フライドポテトなどを注文し、2杯目へ。


◇ヒューガルデン・ホワイト  Hoegaarden Witbier

…これもうまい。爽やかで、苦味は少なめ。ふわっと柑橘系の香り、
果物やバニラのような甘い香りがする。女性にお勧めかも。

お酒が弱い自分は、だいぶいい具合になってきた。
さて、最後に何を呑もうか。過去にクリーク(ランビック+チェリー)を呑んでビールの世界の
面白さを知った自分としてはビールの原点らしいランビックを呑んでみたい。

お勧めを聞くと、ランビック初心者ならグーズ・ランビック(熟成させたランビックと発酵を
終えたばかりのランビックをブレンドし、ボトルに詰めて二次発酵させたもの)の
こちらがいいですよ、とのこと。
それではそれをお願いします。…そして、


◇ブーン/アウデ・グーズ BOON Oude Geuze

…うーん酸っぱい。クリークのときはアセロラジュースのような爽やかな酸っぱさなのに対し
少し癖のある酸味だがうまい。なかなか面白い味です。

店員さんに感想を聞かれたので、上記のようなことを伝え
『まぁ味覚が子供なんで苦いのより、酸っぱいほうが楽しめます』なんてことを話すと
『ランビックを楽しめるなら子供なんてことはないですよー』だとか。

店員さんの話によると、ランビック類は癖が強く、お客さんによっては全然駄目って人も
いるそうでなので、初めて呑む方はご注意を。

…ビールは奥が深いなぁ、研究のためにもっと呑まねば。(満面の笑みで)


  

Posted by 妖怪スクナカボチャ at 21:23Comments(0)お酒

古代ギリシャ展

2011年06月12日
過去に名古屋ボストン美術館の『愛と美の女神 ヴィーナス』展に行き、
『アフロディーテ頭部、通称「バートレットの頭部」』を見ました。

このヴィーナスの頭部像は古代ギリシア彫刻のオリジナルで、アフロディーテ像の
顔としては最も美しいと評されてるみたいです。実は現在残っている古代ギリシアの
彫刻のほとんどがローマ時代に作られたコピーだそうで、このアフロディーテ頭部は
とても貴重な原作みたいです。
広告の写真ではあまり印象的でなかったんですが、実際に見ると

…凄いですね。背筋がぞわっとしました。…こんなに美しいものがあるのかと。

そのときの自分は、口を開け、だらしない顔でポケーとしてました。
とても『愛と美と性を司る女神』の御前には、いてはいけない面構えだったと思います。

…まぁ、壮絶に美しかったです。全身が残っていないことが本当に悔やまれますが…。


さて、前置きが長くなりましたが、そんな感覚に出会いたく神戸市立博物館に
行ってまいりました。今回の企画展は、

『大英博物館 古代ギリシャ展 THE BODY 究極の身体、完全なる美』

…ほほう『究極の身体、完全なる美』ときましたか。
こりゃあ、行かずにはいられないナ。

大理石の像はローマン・コピー(古代ローマ時代に作られた複製品)のもので、
先のアフロディーテ頭部がシャープで端整な顔つきに対し、
全体的にまるくて、やさしい印象でした。みどころの『円盤投げ(ディスコボロス)』も
指先まで力がみなぎっており凄かったです。

また、当時の陶器やアクセサリーも素晴らしく
その中でも粒金細工を施してある『耳飾り』と、細かすぎてどのように金を編んで
あるのかがわからない『首飾り』が印象的でした。

いやー良かった。マンキツしました。

神戸展は今日が最終日だったんですが、7月5日から国立西洋美術館
(上野公園内)で東京展が開催されますので興味のある方はそちらへどうぞ。




ここからはちょっとオトナのお話。ご注意を。

古代ギリシャの愛や性のかたちは色々な意味でフリーダムなようで
ある意味、世界中で最先端をいっていると思います。

まぁ、文化ってやつはそういうモンなんですが、
異文化は自分たちの常識を基準に見てしまうので
他国の文化を知るときは、まずその国の当時の世界観、
一般常識を知り物事を見なければならないと考えます。

決して否定をするわけではなく、文化はありのままであればいいと思います。
馬鹿にするわけでなく、興味深い、面白いなどの感想や感情も自然にあるべきだと思います。


さて、『生と死、愛と欲望の多彩な表現』のコーナーでは
ギリシャの愛や性のかたちを見ることが出来ます。

詳細は省きますが、当時のギリシャでは男性の同性愛は当然の事でした。
オリンピックなどの競技会は、年長男性が若者を見定める場でもあったそうです。
それを象徴する『若者に言い寄る男たち』 という作品もありました。

『エロティックな場面とのぞき』 こちらは少年同士の愛のレッスンを。
また、それを教えるトレーナーと、その一部始終を密かに覗き見る女性が
赤裸々に描いてあります。

…もうね、突っ込みどころがありすぎて笑いをこらえるのに必死でしたよ。
『どんなシチュエーションや~』とか、『どんなトレーナーやねん~ 』みたいな感じで。

挙句の果てに



『地面から生えた男根に水をやる女』



…はい?

タイトル二度見しましたよ。…何を疑ったかって自分の正気を疑いました。
聞いてください。陶器に描かれている情景を。

地面から猥褻物が生えているんすよ。しかも何本も。
そこに女性がとても穏やかな顔で水を撒いているんですよ。
地面から生えてる卑猥なモノに。大きくなーれって。

…てかなんで地面から生えてんだよ。色々アウトだよ!


もう笑いをこらえるのに必死というか、多分こらえきれてないっす。
顔は歪んでただろうし、変な汗出てきたし、周りの人は冷静に作品を見てるし。
『いやいやいや、ここ笑うとこっすよ』って突っ込みたくなりましたよ。

いくら豊穣のシンボルだったとはいえ、ここまで来るともう哲学的ですね。
…さすが数々の哲学者を生み出した古代ギリシャ。フリーダムにも程があるぜ。

  

Posted by 妖怪スクナカボチャ at 18:16Comments(0)非日常 (ハレ)