おわら風の盆

2014年09月03日
先日実家に帰ったら、夜のニュースでおわら風の盆が報道されていました。次の日丁度休みだったので急いで下調べをし、そのまま富山に(笑)。着いたのは深夜1時です。

スケジュールには15時から23時とありますが、町流しは深夜もやっているとのことだったので、見れたらラッキーくらいの気持ちで行きました。

流石に殆ど人がいません(笑)。

おわら風の盆

暫く歩くと、胡弓の趣のある旋律が聞こえてきます。男性が7~8人で唄や楽器を奏でながら練り歩き、その後ろを女性が踊りながらついていきます。

どこか物悲しい、哀愁漂う雰囲気があります。ただ、この雰囲気、自分は大好きです(笑)。

八尾おわら風の盆は『祭』とは少し違い、収穫前の稲が台風などで被害に遭わないよう、豊作祈願を願って行われるものです。当時の切実な願いがこのような旋律になったのかもしれません。

2時間ほど散策しながら、偶に出会う町流しを見学しました。



…さて、こうなると通常の時間帯の踊りも見たくなりますね(笑)。仮眠して、出直します。



翌日、町流しが始まる時間に行くと観光客でごった返しています。離れたところから昨夜聞いた旋律が聞こえてきたので向かいます。昨夜とは違い人数がかなり多いです。

昨日は暗くて良く見えなかったんですが、男性は優雅ながらもどこか力強く、女性は指先の動きまでしなやかで艶のある踊りです。

おわら風の盆
おわら風の盆

顔が見えないくらい笠を深くかぶる理由は、風の盆が始まったころ照れ隠しや恥ずかしさから人目を忍び手拭いで顔を隠して踊ったのが始まりだそうです。

…ただ、男女ともに笠で顔が隠れると、魅力度5割増しです!マジで(笑)。昔から『夜目、遠目、笠の内』って言いますけど良い意味で本当だなぁと実感します。


個人的には深夜帯の方が趣があって好きです。観光化する前はこんな感じだったのかなっていう印象を受けました。


下調べで知ったのですが、観光客が増え、スタッフも足りていないような状況のようです。更にお客さんの中にはマナーがアレな方もいるようです。…自分が行ったときも、バスの待ち時間にちょっと揉めてましたし。

いつも思うんですが、そもそも伝統行事や文化はその土地に根付いたものです。地元の方に迷惑が掛からないよう、見学する側も最低限のマナーは守り、謙虚な気持ちで見学するべきだと感じます。


余談ですが、今回勉強がてら夏着物で行きました。長距離外出は初めてで中々大変でした(笑)。慣れもあるでしょうけど、色々と勉強になりましたね。


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Posted by 妖怪スクナカボチャ at 14:13│Comments(0)非日常 (ハレ)
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