シースの自作

2014年10月25日
数年前にブッシュクラフトナイフを手に入れたんですが、ちょっとハンドルが大きく使い辛かったんです。海外通販で買ったものなので、日本人のやや小さい手には合ってなかったんでしょう。

そんな訳で、ハンドルを削って使いやすいサイズにします。グラインダーにフラップディスクの100番くらいを付けてやると早くていいですね。

シースの自作

写真ではわかりにくいですがかなり削りました。

シースの自作

こちらは削る前。角ばっているため長時間使うと痛くなります。そのため全体的に丸く仕上げました。



手に持った感じがやさしくなり、使いやすくなりました!『やれやれ、これで作業がしやすくなるっと』思い、シース(ナイフケースの事)にナイフをしまうと…なんかガバガバです。逆さにするとそのまま落ちてしまいます。どうやらハンドルを削ったことでシースとの隙間が広がり、ロックのテンションが効かなくなってしまったようです…。

付属のシースはカイデックス製なので、熱を加えると変形します。それを利用して調整しようとしたら…。

シースの自作

ファイヤスターターが入る部分が変形してしまいました(笑)。ポカミスです。こうなると素人ではどうにもなりません。直すには専用の道具も必要になります。



…やれやれ、こうなったらシースを自作するしかない…。ようやく本題です。

刃物祭りで買ったナイフシース用の革が初めてナイフシースになります(笑)。今まで鞄や財布にしかなってませんでしたからね。設計図無し、行き当たりばったりですが、とりあえずやってみます。

シースの自作

切れっぱしに丁度いい大きさのものがありました。大体の大きさを合わせ、峰に当たる部分を少し削り折り曲げます。次に刃に当たる中子の部分を作ります。

シースの自作
シースの自作

後から縫っていくところに溝を掘り、菱目打ちで穴をあけていきます。

シースの自作

サイドにファイヤスターターを付けられるようにパーツを作ります。これも一緒に挟んで縫い込んでいきます。

シースの自作

ベルトホール、ハンドルループを加工します。これで抜け落ちません。後はコバを磨き、ミンクオイルを擦り込んでなじませます。

シースの自作
シースの自作
◇自作シース(Tops Brothers of Bushcraft Fieldcraft Knife用)

拘ったところはハンドル部分とシースとぴったり合うようにしたところです。

シースの自作
シースの自作

ピタッとね(笑)。

シースの自作

過去記事の検証・弓ぎり式火起こし器製作のときに書きましたが、このナイフは弓ぎり式火起こしの際、ハンドピースとして使用できる窪みがついています。その部分が隠れないようにしてあるので、シースに入れた状態で安全に使用できます。また、元のカイデックスシースよりもスリムに出来たため、持ちやすくなったのも利点です。


色々考えて、次のような感じで落ち着きました。ファイヤスターターは抜け落ちるのを防止するため、パラコードでストッパーを付けました。また、ハンドルには1mのパラコードをストラップ状にして付けました。これは靴紐の予備、弓切り式火起こし用の弦などに使用します。

シースの自作
シースの自作
シースの自作

初めてのシースづくりにしては、まずまずの出来なのではないでしょうか。


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Posted by 妖怪スクナカボチャ at 02:16│Comments(0)道具・モノ工作・モノづくり
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